35歳うつ持ちが未経験からネットワークエンジニアになるまで

35歳、正社員歴無し、オタクで躁うつ持ちの元事務員が未経験から勉強してネットワークエンジニアを目指す(不定期更新)

最大転送単位(MTU)

改めて、IPは複数のデータリンクで接続されたネットワーク間の通信を実現するプロトコルです。データリンクには、その種類によってそれぞれ固有の特徴があります。これを抽象化するのもIPの重要な役割。例えば、データリンクのアドレスはIPアドレスによって抽象化されます。IPの上位層からは、実際の通信がイーサネットだろうが、無線LANだろうが、PPPだろうが、同じように見えなきゃならない(めんどいと思ったら負け)。
データリンクごとに異なる性質の1つとして、最大転送単位(MTU)がある。最大転送単位とは、郵便物や荷物等を運ぶ時の最大積載量と考えると分かりやすいです。
リアルに例えれば荷物(パケット)を運ぶ時に1つのトラックで輸送出来る最大積載量を超えている荷物がきたら複数のトラックに分けて運びます。トラックや運転手がいくらかかろうと同じ目的地に全てちゃんと届けば目的は達成。同じことをデータリンクで行っています。
データリンクのMTUもその種類によって異なることがあります。
IPの上位層からそのMTUより大きなパケットの送信要求や経路の途中で小さなMTUのネットワークを通過しなければならないかも...。
そんな問題に対処するために、IPでは分割処理(フラグメンテーション)が出来ます。大きなパケットを複数の小さなパケットに分割し、分割されたパケットは宛先のホストで再び1つにまとめられて上位層に渡されます。
上位層から見れば途中がなんであれ、届けばオッケー。

 

長くなりましたが、要は途中で分割したりしても上位層から見ればちゃんと届けばオッケー(台無し)